怖い急性膵炎
飲み過ぎと胆石が原因
−毎年数百人が死亡−
忘年会シーズンになると、つい飲み過ぎて病院の世話になる人がいる。帝京大学医学部(東京都)第一外科の高田忠敬教授は「飲み過ぎで急性膵(すい)炎になる人がいます。毎年数百人が死亡している危険な病気です」と、注意を促している。
● 酵素が膵臓を消化
多くの人にとって、膵臓は普段はあまりなじみのない臓器だろう。場所は胃の後ろ側で、大きさは長さ15センチ、重さ80グラムぐらい。色は黄色だ。インスリンというホルモンを分泌している臓器でもある。膵臓にはもう一つ、食べ物の消化に欠かせない酵素を作って送り出す重要な役割がある。この消化酵素は、膵臓から膵液として藷指腸へと送られて初めて、酵素として働く仕組みになっている。
ところが、膵液が大量に分泌したり膵臓の出口がふさがれたりすると、膵液がスムーズに流れなくなって、酵素が膵臓の中で働いてしまい、食べ物ではないのに膵臓自体を消化する場合がある。これが急性膵炎で、その原因の多くは、胆石と過剰な飲酒だ。
症状の特徴は、痛み。胃の辺りが差し込むように痛く、背中や肩も痛くなる。下痢はしない。症状が軽い場合は、歩いたり運転したりして病院で診てもらうこともできるが、症状が重い場合は、しゃべることもできないし、あまりの痛さに体をエビのように曲げて息も絶え絶えになり、自力では病院に行けない。
● 夜中や明け方に発症
急性膵炎になる人は、年に1万5,000人くらいだが、そのうちの10%ほどは重症化する。重症化すると膵臓にとどまらず、腎臓や肺など幾つもの臓器が侵される。「重症化した人の30%ほどは死亡します。飲酒による急性膵炎は、飲んでいる最中ではなく、ひと眠りした後や明け方に発症するので、そんなときに痛みが起きたら、すぐに受診してください」と高田教授。
受診前には、飲んだり食べたりしてはいけない。急性膵炎は、再発する人も多く、蘭hするには毎鱒Hを避けるしかない。
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